「貴方が歩む道のり」・・・それは先が見えない不安なものかもしれないし、希望に満ちたものかもしれません。その道程の中で、いま皆さんが向いている方向は同じだと思います。だからこそ、その方向に向かい前進するためにも、そしてより強固にするためにも私たちは存在します。

いま費やしている時間は、人生で置き換えてみれば、僅かなものかもしれません。その僅かな時間は、やがて様々なカタチとなって表現されてゆくことでしょう。結果として結実することも本分として、皆さんと少しでも同じ時間を共有していきたい一心です。

日本の社会は劇的に変化しています。ますます欧米化してゆくものだと推測します。人の往来や情報社会による影響が大きく作用していることと思います。その流れに逆らうことは、時代からの落伍者という構図が成り立つのかもしれません。ただ日本という国が長年世界で評価されてきた背景には、長い歴史から蓄積された文化によって育まれたものが大いにあったように思います。

ここからは少しだけ私の経験則も交えながら、上述の抽象的な表現につなげさせて頂きます。私が初めて教育に関わったのは、異国の地での教師としてでした。まずカルチャーショックだったのが、その地が競争のない社会、競争を嫌う社会であったということです。その社会は教育の場面にまで及び、その結果が経済に映し出されているものと信じてやみませんでした。

その頃の私は、教師であるという強い想いとともに、「努める」ことの大切さを教えたい気持ちで教壇に立っていたようにように思います。裏を返せば、外の世界からみて初めて知ることができた日本の良さ、その一つが「努める」ことに長けた精神論的な強さです。ぜひその文化を大切にして頂きたいですし、それを養うことでいつの日か君がその想いを実感できる日が来るとすれば、時間を共有する私たちとしても正に本望です。

せっかく委ねて頂いているその時間を、プロセス（過程）とリザルト（結果）のいずれも尊重しながら、『貴方が歩む道のり/Your Journey』の一助となれるよう一緒に「努めて」いきましょう。

周南ゼミナール
代表 門出 健司